静岡市葵区鷹匠の静岡駅近くにある歯医者 清水歯科医院

治療に関するご説明をして患者様の疑問を払拭し不安を軽減したうえで治療を開始いたします。

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ドライマウスと味覚異常に昆布茶が効く

少し前になりますが、NHKあさイチで味覚異常を取り上げていました。

昔から舌で感じる味覚には、甘味・酸味・塩味・苦味があると言われていますが、
最近はもう一つ、旨味を感じる受容体(味蕾・・・ミライ)があることが分かって、
旨味を感じなくなると何を食べてもおいしくないということになってしまうのだそうです。
(ちなみに辛味は味蕾でなく痛点で感じるんだそうです。)

番組を観ていたら画面に私の母校の東北大学歯学部の病院が映って、
さらに私が学生だった時に口腔診断科の助手だったと思う笹野先生が、
当時の面影を残したまま箔がついて、教授として登場してきました。
なんでも現在臨床で味覚異常の検査診断をしているのが東北大学病院しかないらしく、
その治療法は薬物療法もありますが、東北大学病院では昆布茶も利用しているということでした。
(同窓会報には載っていなかったと思うけど。)

昆布茶を商品の説明のとおり普通に煎れるとかなりしょっぱいですが、
味覚異常の治療法としては、粉を3分の1くらいの量にしてうすめに煎れます。
それを1日に3回くらい飲むといいといっていたと思います。

また昆布茶を飲むと唾液が増えてドライマウス(口腔乾燥症)も改善されるというのです。
そもそもドライマウスになると舌がヒリヒリしたりして味が分かりにくくなるので、
ドライマウスの改善こそが、味覚異常の改善になるのです。

最近ドライマウスを訴える患者さんが増えました。
一番の原因は大量の薬の服用による副作用だと思います。
また私自身も疲れやストレスで舌がヒリヒリする状態(舌痛症)になります。

昆布茶を試してみましょう。

2013年03月29日 00:00

知らなかった、歯ぎしりの効能

11月14日放送の「ためしてガッテン」、ご覧になった方も多いと思いますが、歯ぎしりをすると判っている人には、このままでいいのか、対策を講じるべきかの判断基準の指針がわかる内容になっていました。
自分もブラキサー(歯ぎしりする人)である私にも、なるほどと思える内容でした。

番組では歯ぎしりを3タイプに分けていて、『口破壊型』、『全身破壊型』、『良い歯ぎしり』があるとしていました。

歯ぎしりの様態としては、「カエルの鳴き声様・・・ギリギリ」、「拍子木様・・・カチン」、「獅子舞様・・・カチカチカチカチ」と、音の出ない「くいしばり」、があり、どの様態でも問題とすべきは上下の歯にかかる力の大きさだということです。

つまり、覚醒時に思いっきり噛んだ時に出る力の半分くらい力で噛んでいる歯ぎしりは『良い歯ぎしり』で、それより大きな力(数倍)が無意識下で出てしまう歯ぎしりが『口破壊型』だったり『全身破壊型』だったりするということです。

『口破壊型』では、軽い症状としては知覚過敏が起こりやすく、ひどいものでは歯が欠ける、虫歯になる、歯周病が進行する、さらには歯が真っ二つに割れるなどの症状が起こります。
『全身破壊型』になると、肩凝り、腰痛、ひざ痛、疲れがなかなか取れない、朝起きた時に顎が痛いなどの症状が現れます。

口破壊・全身破壊をやっている人の見分け方は、私たち歯科従事者も臨床で観察している、『骨隆起』(下顎の小臼歯部の歯槽骨の内側によくできる骨の出っ張りや、口腔の天井にあたる上顎の真ん中付近にできる硬い盛りあがり)や、『くさび状欠損』という、歯のエナメル質と歯根の境目にできるえぐれがあることで判ります。

口の中にこのような徴候があり、朝起きた時に歯を噛みしめていたような感覚がある人は要注意です。
以前からたびたびお伝えしていた「くいしばり・噛みしめ」の弊害が、寝ている間の歯ぎしりでも現れるのです。

『良い歯ぎしり』では、歯ぎしり後にゴクンと唾を嚥下するため、唾液の中和作用により、逆流性食道炎(胃酸が食道に逆流する)を防ぎ、さらには、歯ぎしりという行為そのものがストレスの解放になることや、その結果なのか、血圧や血糖値を下げるように作用します。

以前聴いた講演で、「歯ぎしりを起こす引き金になっているのは胃酸らしい」と聞いたことがありますが、人間の体にはすばらしい自己防衛・免疫機能があり、歯ぎしりもその一つなんだと納得しました。

番組でも全ての人が歯ぎしりをしていると言っていましたから、歯ぎしりは本来人間に備わった自然な生理現象なのでしょう。
ただ、歯ぎしりの質で、薬にも害にもなるということなのでしょう。

番組では『良い歯ぎしり』に変えていくための方法として、マウスピースや噛みあわせ治療、矯正などを挙げていました。

歯科医の講演会では、まず初めに暗示療法を試みると言われます。これは、「明日は遅刻できないぞ」と思って寝ると、朝目覚ましが鳴る前に起きてしまう、といったような無意識下の意識みたいなことを期待するもので、まどろんでいる時に「噛みしめないぞ」と思うようにして眠りにつくというものですが、ブラキサーである私も試してはみましたが、はっきり言って確実な効果は期待できませんでした。というより、毎晩念じ続けることができませんでした。

 私の場合は通常はギリギリとうるさいタイプの歯ぎしりですが、たまに右側の歯を強く噛んでいたと朝起きた時感じることがあります。これはまさしく噛みしめです。
口を開いても骨隆起らしいものが見当たらないと安心していましたが、番組で審査していた方法を試して、人差し指で右下の小臼歯の内側の下の方を触ってみると、左下にはないかすかな膨らみが触れました。
以前から気付いていましたが、右の上下の小臼歯には他の歯より深いくさび状欠損があります。
もう30年以上も前に右上の小臼歯を病んだことがあり、それ以来何かにつけて違和感を感じる存在の歯なので噛みしめてしまうのでしょうか?噛みあわせの治療は済んでいると思うのですが・・・。

患者さんには時々作ってさしあげるマウスピースですが、自分でははめて寝る気がせず、私の歯ぎしりはストレス発散のために必須なのだ、なんて、開き直っていましたが、今回の発見で、右の肩凝り・首凝りの一因だったかもしれないと分かり、何とか良い歯ぎしりの方向にもっていきたいと思います。
もう一度暗示療法からやってみますか。

それにしても、しなくて済むならしない方がいいだろうくらいにしか考えていなかった歯ぎしりに様々な効能があるなんて、目から鱗のうれしさと、自分の不勉強さを感じた放送でした。ためしてガッテン、恐るべし!

2012年11月21日 00:00

やはりおそろしかった、噛みしめの弊害

昨晩のNHKためしてガッテンをご覧になりましたか?
肩凝り・首の痛み・頭痛・耳鳴り・視力低下・顎の痛み、等々だけでなく、ゲップや胸焼け・おならまでもが、なんと歯科領域で問題視されている「噛みしめ」が原因で起こっていることが多いというのです。

日々の診療でも、「噛みしめや食いしばりはよくありませんよ。まず、ご自分がやっていないか、気付くことから始めましょう。」と患者さんにお話していますが、どちらかというと歯や顎関節への弊害の見地から説明していました。

でも噛みしめることは筋肉の収縮を生じるので、確かに凝りや痛み、または血行障害による弊害が起きうるのは想像に難くありません。

ためしてガッテンでは、ゲップやおならなどの腹部に空気がたまるのも、噛みしめが原因で起こるといっていました。なぜかというと、噛みしめていると唾がたまってそれを頻繁に飲み込むため、一緒に空気も飲み込んでしまうからだというのです。

噛みしめ(ためしてガッテンでは単に上下の歯を触れているだけでも好ましくないと言っていました)をやっている人の特徴は、舌の淵に歯型がついていることや、口腔内の頬粘膜に歯型のための白い線が横に走っていることです。

そしてこの噛みしめという癖の直し方は、日中たびたび自覚して歯を離すようにすることです。ためしてガッテンでは家の中やオフィスに「歯をはなす」と書いたメモをぺたぺた貼って、それを見たらふぅーっと息を吐くと言っていました。私が以前受けた講習では、たとえば〇〇色のものを見たら思い起こして歯をはなすと言っていました。

よく噛んで食べることはいいけれど、噛みしめ続けることはダメ。
ストレス感じると無意識に噛みしめちゃうんですよね。
だから肩凝ってたのか!

2012年07月26日 00:00

歯を守って生涯自分の歯で噛む

誰もが、「一生自分の歯(歯根)で噛んで食べたいものを食べる」ことを望んでいると思います。
ところが高齢化社会の現在これが意外と難しくなっています。

歯の寿命とは何でしょう。
機能しなくなれば寿命を全うしたということになるとしたら、
歯周病でぐらぐらして顎の骨(歯槽骨)に植わっていなくなったら終わりでしょう。
歯根が何とか骨に植わっていて力を加えても痛くない状態なら、
歯冠(歯根ではない歯の上の部分)が崩壊していても、それは寿命が尽きたわけではありません。

これはもうこの歯の寿命が来たと判断されるケースを以下に挙げます。
1)歯周病菌により歯根膜(歯を骨にくっつける結合組織)の破壊が広範囲に及んでいる。
 ( ほとんど骨に植わっていないで、歯ぐきだけでくっついている。)
2)歯根が中ほどで真横に割れている。または横方向に亀裂が入っている。
3)歯根が縦に割れている。または縦に亀裂が入っている。
4)歯の内側(歯冠の神経が入っている部分)の底に歯根の表面に通じる穴や亀裂がある。
5)虫歯の破壊が大きく、骨に埋まっている健全な歯根の長さが短い。いわゆる残根状態。

1)の場合、患者さんの中には軟らかいものしか召し上がらなくて自然に抜けるまで置いておく方もいます。
 ぐらぐらの歯とぐらぐらしていない歯を詰め物などで連結するとぐらぐらしていない方が外れて虫歯の危険があります。
2)では早晩ぐらぐらして自然に抜けることも多いです。
中には多少しみるものの、ぐらぐらせずに神経が生きたままの歯もあります。
下手に神経を抜いて心棒を通そうとすると感染させそうで寿命を縮める危険があります。
3)は単根の歯だったら一度は接着で延命を試みる価値はあります。
ただし咬合圧が強いブリッジのにはむきません。
奥歯など複数歯根の歯で試したことはありません。通常割れた歯根だけを切り離して抜きます。
4)これは開いている穴の大きさにもよりますが、小さい場合や亀裂の場合かなりの確率で治ります。
中から無菌化して穴または亀裂を接着剤で埋めます。
 穴が大きい場合でこの歯の歯根と歯根が大きく開いている場合は歯を分割して小さい歯2本を上でつなぐ形で治します。
5)虫歯で歯冠の部分の崩壊が大きくても、歯根がしっかりしていれば歯は救えます。
上の前歯など噛む力が横方向に強くかかる部位では裏側に歯質の高さが1.5mmあれば尚いいです。
歯根が十分な長さ植わっていて骨の縁からの歯質の高さが足りない場合は矯正の「挺出(テイシュツ)」をさせるといいです。
奥歯では歯根が8mmあればいいといいます。骨からの高さは冠の縁が歯質にかかれば長持ちします。

その他「もう持たないから抜きましょう」と言われてしまう理由に歯根が原因の病巣があります。
根の先端に膿が溜まって定期的に歯茎が腫れて膿が出る症状の歯です。
放っておくと歯根の周囲の顎の骨が溶けて、顎の中に膿が溜まった骨の空洞部分ができてしまいます。
この穴が歯周ポケットとつながってしまうと厄介で、歯根膜が破壊されて本当に寿命が短くなってしまいます。
ただし歯周ポケットつながっていなければ大抵治ります。
根(神経の管)の消毒をするとともに、根の周りにできた膿の袋を顎の骨の外側(口の中)から掻き出してやれば新たに骨はできます。

私が臨床経験上救えなくて悔しいケースは歯根破折です。
歯周病は歯を失うまでにさまざまなサインがあり、本人の努力不足の生活習慣病的な側面も大いにありますが、
歯根の亀裂や破折は、虫歯にしてしまった本人が悪いといえばそれまでですが、
しっかり治療をして何でも噛める状態が継続していたある日突然痛くなって、多くの場合抜かなくてはならなくなるからです。

それではどうしたら歯根破折を起こさずに一生自分の歯で噛むことができるでしょうか。

長くなったので次回その2でお伝えします。(今日は台風のため診療の空き時間がたくさんあって書けました

2011年09月21日 00:00

歯周病をブラッシングで治す

6月14日の日曜日、免疫学で著名な安保徹先生と新宿区開業の歯科医師小西昭彦先生が講師の「ストレスと歯周病」というセミナーを受けてきた。
今年の3月にも、歯周病治療で有名な長野市の谷口威夫先生のセミナーを受けた。
2つのセミナーとも、歯周病治療の主体を患者さん自身によるブラッシングに置いている。
もちろん歯科医院に於いても歯石の除去をはじめとして歯にかかる力の問題食物の流れや清掃性を考慮した歯や冠の形態等、来院してもらわなければできない治療もあるわけだし、患者さんのブラッシングにばかり歯周病の進行の責任を押し付けるのは間違っているが、患者さん自身が「自分で治していくんだ。歯を失わないようにするんだ。」という強い気持ちを持っていなければ歯周病は良くならない。
だから両先生の歯科医院でも、患者さんには半端でない時間を掛けてブラッシング(歯肉のマッサージ)をしてもらう。歯間部に毛先を突っ込み振動させる方法で歯肉に刺激を与える。実はこの方法、私も右上のブリッジの所が痛くなるとやっていた。歯肉の違和感が気になるのと食べかすが入り込むため毛先をぐいぐい突っ込みたくなるのだ。両先生の歯科医院では歯周病の患者さんにこれを1回の歯磨きで20分~1時間。おそらく理想的には1日3回以上やってもらう。

患者さんは抜きたくない一心で熱心に実行するため(小西先生の患者さんでは腱鞘炎になった人もいたという)、歯肉の見た目も良くなり、ぐらぐらも改善して噛めるようになり、さらに続けていくとレントゲン像でも失われた歯槽骨がある程度再生しているのがわかるようになる。

歯肉をマッサージする(小西先生は「賦活化する」という言葉を使った)ことは、歯肉の血行を良くし免疫力をつけて歯周病菌に抵抗できる歯周組織をつくることや、さらには破壊された組織の再生にもつながることになるのである。
このように歯周病治療ではただ単に原因であるプラークや歯石を取り除くだけでなく宿主の免疫力を向上させることが重要なことがわかる。(このことは一昨年受けた丸橋歯科医院でのセミナーの中でも患者さん向けに強調されていた。)実際免疫力が高いと思われる人は口の中が少々汚くても歯周病になっていない。逆に口の中は歯垢歯石もなくきれいなのに歯周病の人もいる。何らかの疾患や疲労やストレスなどで歯周組織の免疫力が落ちた結果罹患したのだろう。免疫力が落ちた状態が長く続くと重度の歯周病になりそのリカバリーは大変になるので、疲労・ストレスをうまくかわすこと歯周病の予防と治療には大切だ。

安保先生は全ての病気は免疫力の低下によって引き起こされると考えておられる。癌や原因不明とされている病気でさえも、ストレスにより自律神経系に異常をきたした結果生じていると考えておられる。ストレスを避けてばかりの楽な生き方も、身体を鍛えることや健康食品の摂取も度を越せば自律神経系のアンバランスを引き起こす。薬を長期に飲み続けることも自身の治癒力をつぶすことになるので寿命を縮める結果になるとおっしゃる。(安保先生の本おもしろいですよ。)

さあ、あなたもくよくよせず、怒らず、ゆったりとした呼吸をして、よく笑い、食事に気をつけ、禁煙を心がけ、適度に身体を動かし、睡眠時間を確保し、歯ぐきも磨くようにして歯周病予防をし、健康で長生きしましょう。
2009年06月01日 00:00

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